おりもの(オリモノ、帯下)に異常を感じる場合には、排卵日などで正常でもおりものの量が増えたりすることもありますが、何らかの病気があることが考えられます。
臭いが気になるといって来院される患者さんの多くは、膣内に雑菌が増えている場合です(細菌性膣炎とか膣症といいます。)。雑菌の増加は、膣内に入れる錠剤を使うこと数日で雑菌はいなくなり臭いもなくなってしまいます。
オリモノの臭いが強いときには、ときどきトリコモナスといった性行為で感染する病気(性病)も見つかることがあります。トリコモナスの場合には、臭い以外に量が増えていたり、オリモノの色が緑色がかっていたり泡状になっていることもあります。
オリモノ(おりもの)の色が黄色く膿のようにネバネバしているときは、子宮の入り口の部分(子宮頸部、子宮頚管)に淋菌やクラミジアなどの性病が見つかることが多いです。
その他、おりものの異常に加えて、発熱や下腹部に痛みがあるといった症状があるときは、子宮や卵管、卵巣のあたりに病原菌が感染していることもあります。いずれの感染症も早期に発見して適切なお薬を服用すれば、比較的短期間で治ることが多いです。
星光クリニック(レディースクリニック 婦人科)、大阪市 中央区 難波(なんば)心斎橋