カンジダ膣炎

大阪なんばの婦人科星光クリニック
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カンジダ膣炎

カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)の一種の増殖による炎症です。カンジダは常在菌といって健康な人の膣内だけでなく皮膚、口の中、肺、腸などいたるところにいます。したがって、カンジダがいるだけでは病気ではありません。
しかし、次のようなきっかけがあると異常に増えてしまい炎症を起こします。こうなると病気となります。
1 抗生物質を飲んだときは、膣内のデーデルライン桿菌という善玉菌が死滅してカンジダが代わりに増殖して膣炎を起こす場合があります。
2 ビデ等で膣内洗浄をしすぎると膣の自浄作用が低下し膣内がアルカリ性に傾きカンジダが繁殖しやすくなります。
3 抵抗力の低下(病気、疲労、極端なダイエットによる栄養不足等)
膣の自浄作用が低下してカンジダが異常増殖して膣に炎症を起こすことがあります。糖尿病の人は特にカンジダ症になりやすいです。
4 性交でパートナーからうつされる場合もあります。性交での感染した場合は3日くらいで発症します。男性も亀頭や尿道にカンジダが感染することがありますが、症状はほとんどでません。性器のかゆみやわずかな排尿痛を感じるだけです。男性でカンジダ感染の可能性が考えられる場合は症状がなくても検査した方がよいでしょう。
5 妊娠で体内の女性ホルモンのバランスが崩れるとカンジダが増殖しやすくなります。

症状は、性器に激しいかゆみがでて炎症がひどくなるとヒリヒリする痛みも出るようになります。とくに体が温まると症状が強くなります。白色や淡黄色の酒粕、豆腐カス、カッテージチーズ、ヨーグルト状のおりものが増え、膣の入り口あたりに米粒様のポロポロしたかたまりが付着することがあります。膣内も赤くなり痛みがでるようになります。慢性化するとおりものは減り炎症も軽くなりますが、外陰部の皮膚が厚くなって強いかゆみが残るようになります。悪化すると外陰部の皮膚全体が硬く、赤くぼってりと腫れた感じになります。

治療はカンジダに効く抗真菌剤の膣剤や外用剤を使います。治療すれば通常4?5日でで症状は軽くなりますが、症状が軽くなったからといって治療をやめるとすぐに再発するので、完治するまで7?10日間薬を続ける必要があります。何度もカンジダを繰り返したり、なかなか治らないケースでは男性パートナーも感染している可能性があります。