外陰部の片側が腫れて痛い(バルトリン腺膿瘍)

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外陰部の片側が腫れて痛い(バルトリン腺膿瘍)

外陰部の皮膚の下にはバルトリン腺が左右に一対あります。バルトリン腺で作られた粘液は排出管を通って膣口の左右にある出口から分泌されます。バルトリン腺の出口が炎症などが原因で閉塞すると粘液が内部に溜まりバルリン腺が腫れてバルトリン腺のう胞と呼ばれる状態になります。この段階では腫れているだけで痛みはありませんが、細菌が感染するとバルトリン腺炎となり痛みがでるようになり、さらに膿が溜まるとバルトリン腺膿瘍という状態になります。バルトリン腺膿瘍になると痛みのために歩行が困難になることもあります。

バルトリン腺膿瘍の治療は、中に溜まっている膿を取り除いてから抗生物質を服用します。中の膿をそのままにして薬だけ飲んでも治らないので注意が必要です。排膿して抗生物質を服用すれば1週間程度で治ります。また膿を出すだけでも痛みはかなり軽くなります。何度もバルトリン腺膿瘍を繰り返す場合は、バルトリン腺の出口を作って中に粘液が溜まらないようする手術をすることもあります。造袋術といいます。手術時間は30分?40分くらいで日帰りで行うことができます。