子宮頚がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルスHPVが性行為によって子宮頚部に感染することですので、性行為の経験がある場合は子宮頚がんの検診を受けることが大切になります。また、性行為のときに不正出血があるような場合にも検査します。
子宮頚がんのスクリーニングでは細胞診を行います。細胞診は子宮膣部や子宮頚管内をサイトブラシという器具で擦って細胞を採取して行う検査です。痛みはありません。結果は1週間くらいで出ます。
細胞診で異常が見つかれば、さらに組織診を行います。組織診はコルポスコープという装置で子宮膣部を拡大して観察し、病変の部位を見つけてそこから生検鉗子やゾンデキュレットといった器具を用いて組織を少し切り取って行う検査です。組織診の結果は、正常、異形成、がんというように表示されます。異形成とは正常とがんの中間段階で前癌病変とも呼ばれます。異形成は、さらに軽度、中等度、高度と3段階に分かれます。異形成を治す薬はありませんが、人体の自然治癒力によって自然に正常に戻ることも多いので、軽度や中等度の異形成の場合は3ヶ月に1回のペースで細胞診を行いながら経過を見ます。高度異形成やがんと判定されればすぐに外科的な治療が必要となります。外科的な治療といっても高度異形成や上皮内がんといった初期のがんであれば子宮の入り口付近をレーザーで焼灼したり円錐形に切除する比較的簡単な手術で済み子宮全体を取るような手術をしなくても済みます。
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