クラミジア

最も多い性病です。感染しても初期にはほとんど症状が見られませんので知らないうちに性行為によって感染が広がってしまうためです。
最初は子宮の入り口(子宮頚管)に感染しますが、治療しないで放置すると子宮、卵管と伝ってお腹の中に感染が広がって行きます。

症状があまり出ないのがクラミジアの特徴ですが、不正出血が生じたり子宮頚管から水の様なおりものがたくさん出ることもあります。子宮、卵管や下腹部に感染が広がると違和感を感じたり軽い腹痛が起きる場合もあります。肝臓の周囲にまで感染すると強い痛みがでることがあります。
また、自覚症状は軽くても放置すると将来、不妊症や子宮外妊娠を起こす原因になったり妊婦の場合は流産や早産の原因にもなりますのでクラミジアの感染の疑いがあるときは積極的に検査することが大切です。

検査は子宮頚管を綿棒でこする抗原検査と血液で調べる抗体検査があります。
抗原検査でクラミジア感染と診断したときはすぐに治療を始めます。
抗体検査でクラミジア抗体の数値が高いときは、以前にクラミジアの治療を受けたことがない場合、腹痛などのクラミジア感染を疑う症状がある場合や過去の検査より抗体の数値が上昇している場合に治療を行います。

治療は、ジスロマック、ミノマイシン(妊婦は使用禁止)、クラビット(妊婦は使用禁止)といった抗菌薬を使います。ペニシリン、セフェム系といった一般によく使われる化膿止めはクラミジアには効かないので注意が必要です。
薬を飲み終わってから2?3週間で再検査して治っているかどうか確認します。
治療後、あまり早く再検査しても偽陽性(=治っているのに検査は陽性のまま)にでることがあるので注意が必要です。

性病はピンポン感染を防止するために男性パートナーも同時に治療する必要があります。

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