トリコモナスはべん毛によって動き回る原虫と呼ばれる虫の一種です。性行為によって感染します。男性がトリコモナスに感染していても自覚症状のない場合も多く知らないうちに女性に感染するので注意が必要です。

トリコモナスが感染すると臭いのあるおりもの（帯下）が増えたりときに外陰部にかゆみがでます。おりものは黄色いときや緑がかって小さな泡沫が見られる場合もあります。
おりものを採って顕微鏡で観察してトリコモナスを確認できれば診断がつきます。トリコモナスが一匹でもいれば膣トリコモナス症という診断になります。

治療はフラジールという原虫に効く薬を使います。トリコモナスは膣だけでなく膀胱や直腸といった周囲の臓器にも広がっていることがありますので、膣内に入れる薬（膣錠）と飲み薬の両方を使って治療します。治っていることを確認するために薬を使い終わってから２週間ぐらいして再検査を行うことが必要となります。

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