トリコモナス

トリコモナスは鞭毛(べんもう)によって動き回る小さい虫です。原虫と言います。トリコモナスは性行為によって人から人へ直接に感染する場合が多いのですが、下着、タオルや浴槽を介して間接的に感染することもあります。

トリコモナスが感染すると悪臭のあるおりもの(帯下)が増えてかゆみがでることがあります。おりものは泡ができたり黄色くなったりときに少し緑がかった色をしていることもあります。また膣内は炎症で赤くなり子宮の入り口付近(子宮膣部)に点状の出血斑ができていることもあります。トリコモナスが感染すると膣内の酸性度が低下して嫌気性菌や大腸菌などの雑菌も増えていることがあります。また妊娠中に感染すると早期破水の原因にもなります。

おりものを採取して顕微鏡でトリコモナス原虫を確認できれば診断がつきます。顕微鏡で確認できないときは培養を行うこともあります。

治療はフラジールという膣剤や内服薬を10日間程度使います(妊娠中は膣剤のみ使用)。フラジール服用中と服用終了後3日まで飲酒を控えることが必要です。一緒にお酒を飲むと酒酔いが強くなります(アンタビュース様作用)。治療終了後から2週間ぐらいで再検査して感染が治っていることを確認します。

他の性病と同じく女性がトリコモナスになったときはパートナーの男性も治療が必要になります。男性がトリコモナスに感染しても症状はほとんどでないので注意が必要です。

星光クリニック 大阪、難波(なんば) 心斎橋 婦人科(レディースクリニック)

婦人科疾患・性病の検査・治療、低用量ピル、アフターピル(緊急避妊ピル)など 午後7時まで診療の受付を行っております。