卵巣のう胞、卵巣腫瘍

一般的に症状はでないことが多いです。しかし、サイズが大きくなるとお腹に違和感や膨満感を感じたりトイレが近くなったり、便秘といった症状が起きることもあります。また、茎捻転といって卵巣腫瘍が捻じれたりすると強い腹痛が生じます。

卵巣のう胞、卵巣腫瘍には非常にたくさんの種類があります。
例えば、出血性卵胞のう胞や出血性黄体のう胞は、生理(月経)の周期に伴って自然にできたり消えたりするもので機能性卵巣のう胞と呼ばれます。症状はまったくない場合から強い腹痛が起きる場合までいろいろです。とくに性行為後に急にお腹が痛くなったというようなときは出血性黄体のう胞が破れて中にたまっていた血液がお腹の中に流れ出たケースが多いです。
比較的若い女性に多いものでは、チョコレートのう胞やデルモイドシストがあります。チョコレートのう胞は子宮内膜症が卵巣にできたもので生理のたびに卵巣の中で出血して内部に血がたまりチョコレートの色に似ているのでこのように呼ばれます。
デルモイドシストは、内部に脂肪や髪の毛やときには歯が形成されるもので成熟のう胞性奇形腫とか類皮のう胞腫ともいいます。
これらはいずれも良性のものですが、卵巣がんのような悪性の腫瘍もあります。

超音波エコーで卵巣を観察して、その特徴から良性や悪性なのか、どういった種類ののう胞か腫瘍かといったある程度の推定は可能です。しかし、確実に診断するには手術で摘出して組織を検査してみることが必要となります。

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