外陰部に痛みを生じる原因として、性器ヘルペスがあります。性器ヘルペスになると外陰部に痛みの強い小さな潰瘍や水疱が左右対称に数個できるのが一般的な症状です。また、外陰部の片側だけに多くの水疱が密集して生じ、皮膚に強い痛みと赤みがでる帯状疱疹もときどきみられます。性器ヘルペスも帯状疱疹もウイルスが原因ですので、ウイルスに効く薬を飲んで治療します。症状が重い場合は点滴が必要になったり、逆に症状が軽い場合は軟膏のみで治療できることもあります。これらウイルスの感染以外に細菌が皮膚や毛穴バルトリン腺に感染して化膿した場合にも痛みがでます。また、カンジダによる炎症が強くなるとかゆみより痛みを感じる場合があります。病原菌を特定してからそれに応じた薬を使えば1週間前後で治ってしまうことがほとんどです。
外陰部のかゆみは、膣内の病気が外陰部にまで広がったことが原因の場合が多いので、外陰部にかゆみを感じる場合は、まず、膣内からオリモノ(おりもの、帯下)を採取してきて顕微鏡でかゆみを起こす病原微生物がいないかどうかを確認します。例えば、カンジダ、トリコモナスや膣炎を起こす病原菌などです。膣内に病気があれば、外陰部と膣内の病気を同時に治療する必要があります。
膣内に病気はなく、外陰部だけの病気でかゆみが起きる場合もあります。例えば、下着、生理用品、汗、皮脂などの刺激で皮膚に炎症が生じている場合、疥癬(かいせん)や毛ジラミといった寄生虫がいる場合などです。外陰部の皮膚には何の異常もないのにかゆみが生じる皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)や精神的な状態によってかゆみが起きる心因性のかゆみといったものもあります。
星光クリニックでは、まず原因を確認してから、それぞれの原因に応じた適切な治療を行っております。
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