授乳期でないのに母乳がでます。

多くの場合プロラクチンという母乳の分泌に関係したホルモンが異常に増えていることが原因です。プロラクチンは下垂体という脳の一部から出るホルモンです。プロラクチンが増え過ぎると母乳が出る以外に排卵がうまく行かなくなって生理不順(月経不順)や不正出血が起きる可能性が高くなります。

プロラクチンが増える原因には、下垂体の腫瘍、視床下部という脳の一部の機能が落ちている、ノドのところにある甲状腺の働きが落ちて甲状腺のホルモンが低下しているといった病気以外にも普段服用している薬によっても起きることがあります。

プロラクチンが増え過ぎると脳から出ている卵巣を刺激するホルモンの分泌のリズムが乱れるといったことが原因となって卵巣からの排卵がスムーズに行かなくなり生理不順や生理が来なくなったりまた不妊症といったことが起きてしまいます。

治療は原因に応じて行います。プロラクチンの産生を抑えるドーパミン作動薬(カバサールなど)を服用するのが中心ですが、プロラクチンの高める薬が原因のときはその薬を変更したり中止したり、甲状腺の機能が低下している場合には甲状腺ホルモンを補ってやることが必要となります。また下垂体の腫瘍が原因のときは手術が必要になることもあります。

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