淋菌に感染しているときは、当院ではロセフィンという薬を注射して治療します。ほとんどの場合、1回だけの注射で治ってしまいます。飲み薬に対して淋菌は耐性ができてしまっているので抗生物質を服用しても淋菌は治りませんので注意が必要です。注射剤で治療します。治療後、10日以上経ってから淋菌が治っているかどうか再検査を行って確かめます。治療後あまり早く再検査すると治っているのに検査は陽性となる偽陽性となる場合がありますので、ある程度時間が経ってから再検査する必要があります。
淋菌は性病の1種ですが、女性の場合感染していても初期にはほとんど自覚症状がありません。しかし、治療せずに放置すると子宮から卵管を通じて腹腔内にまで広がって行き腹痛や将来の不妊症の起こす可能性がありますので、感染の危険性がある性行為があれば積極的に検査を受けることが大切となります。とくに、外陰部がかゆい、黄色いおりもの(帯下)が多いといった症状があるときは淋菌を含めた性病の検査を受けることが必要となります。