生理が突然来なくなった場合の治療

今まで順調に来ていた生理(月経)が突然、来なくなることがあります。とくに妊娠している場合を除いて3カ月以上も生理がないといった場合は、続発無月経といって治療をする必要があります。続発無月経のほとんどは、視床下部と呼ばれる脳の一部分からでる生理に関係するホルモンの量が減少して排卵がうまく行かなくなっていること原因です。過剰なダイエットなどで体重が急に減った場合や精神的ストレスで比較的容易にこのホルモンは減ってしまいます。進学や就職で生活環境が変わったり海外旅行に出かけたといったような無意識のうちにストレスが生じた場合にも減少することがあります。女性ホルモン剤を服用して生理を起こす治療を半年くらい続けるのが一般的な治療法です。但し、体重が減少したままだと薬で治療をしても治らないことがことも多いので体重を元に戻す努力も同時に行う必要があります。

その他、プロラクチンという母乳の分泌に関係するホルモンが増え過ぎて排卵が止まり無月経になっているケースもあります。他の病気の治療で使っている薬や甲状腺の働きの低下、ときに脳の腫瘍がプロラクチン増加の原因となっていることもありますのでプロラクチンが異常に高いときには原因を詳しく調べる必要があります。原因を取り除いたり薬を服用してプロラクチンが正常に戻れば排卵が回復し生理が来るようになります。