生理(月経)が終了して2?3日くらいして再び出血するといった場合の原因の一つとして、黄体の退縮不全が考えられます。卵巣から排卵した後に黄体というホルモンを出す組織ができるのですが、ふつう黄体は2週間くらいでホルモンを出さない組織(白体といいます。)に変化します。しかし、黄体がなかなか白体に変化せずに残ってしまうことがあり、このときには生理が終わったと思ったら数日で再び生理が来るといったような出血のしかたをします。
1回きりで終わってしまえば治療の必要はありませんが、今後も同じような出血が続くときは、女性ホルモン剤を使って治療を行う場合もあります。
また、生理の予定日でないときに少量の出血が長期間だらだらと続くといった場合には、卵巣から排卵していないことも考えられます。10日以上も出血が続くときは、女性ホルモン剤や止血剤を7日?10日間ほど飲んで出血を止め、それ以降の生理をみて同様の症状が続くときは、4?6ヶ月間、ホルモン剤を使った治療を行うこともあります。
不正出血には、以上のようなホルモンのアンバランスが原因のこともありますが、子宮に筋腫などの腫瘍があったり細菌の感染があったりする場合もありますので、こちらの方のチェックも必要となります。
星光クリニック
大阪 中央区 難波(なんば)心斎橋のレディースクリニック(婦人科)