子宮の中の癒着などが原因の場合もありますが、ほとんど場合、卵巣から排卵していない(排卵障害)ことが原因です。排卵しているかどうかは自宅で基礎体温を測ったり、超音波エコーで子宮や卵巣を観察すれば分かります。
排卵障害があるときはその原因をさらに検査で調べる必要があります。例えば、血液検査でプロラクチンという母乳の分泌に関係するホルモンや脳からでる卵巣を刺激するホルモン、卵巣からでる女性ホルモンなどの値を測ることで多くの場合、排卵障害の原因が分かります。
原因としては、脳による排卵のコントロールがうまく行っていない場合が多いですが、ときには卵巣の表面の膜が厚くなって排卵しにくくなっているといった卵巣の病気(多のう胞性卵巣)によって排卵障害が起きていることもあります。まれに甲状腺や副腎といった生殖器以外の臓器の異常によっても排卵障害が起きていることもあります。
また無月経の重さの度合い(重症度)を検査で調べることも行うことがあります。女性ホルモン剤を飲んで生理になるかどうかで無月経の重さが分かります。
妊娠や年齢に伴う老化による無月経以外は通常、何らかの治療が必要となります。原因と重症度によって使う薬も違ってきますので、原因を正しく知ることが大切になります。
星光クリニック
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