子宮からの不正出血は病気がなくても起きることがありますので、検査で異常がないかどうかをチェックする必要があります。まず、妊娠しているかどうかを調べ妊娠に関係した出血でなければ超音波エコーで子宮に腫瘍がないかどうかを検査します。子宮筋腫、子宮内膜ポリープや子宮体がん等は不正出血の原因になります。下腹痛を伴っていたり内診で子宮に圧痛があるときは子宮に細菌が感染しているか検査します。クラミジアや淋菌感染といった性病もときに不正出血が起きることがあります。
腫瘍や感染といった病気以外では女性ホルモンの異常によっても不正出血が起きることがあります。排卵がなかったり、排卵はあるが黄体がうまく働かない場合や逆に黄体存続といって黄体がいつまでも消失しないことも不正出血の原因になります。
性交のときに出血は子宮頸がんの症状のこともありますので、子宮頸がんの検査を行う場合もあります。
以上のような子宮の病気やホルモン異常などがなくても不正出血が生じることもあります。生理と次の生理の中間の頃に少量の出血があって1?3日くらいで止まってしまうような出血に中間期出血というものがありますが、これは排卵期に女性ホルモンが一時的に低下することによるもので病気ではありません。その他、低用量ピルが原因で不正出血が起きているケースも比較的多く見られます。ピルの飲み忘れや下痢や体調不良のときや便秘薬や下剤とピルを一緒に服用したときなどに多く起きます。