生理と生理のちょうど間くらいで生理のときのような鈍い痛みが続くとき。

生理(月経)が規則正しく来る人では次の生理の予定日から2週間前くらいが排卵期にあたります。したがって、30日くらいで生理がある場合はちょうど生理と生理の真ん中あたりが排卵期になります。排卵期にはいくつかの原因によって痛みがでることがあります。中間期痛とも呼びます。

例えば、排卵期にはエストロゲンという女性ホルモンが増えますので、それによって子宮が一時的に収縮したり、骨盤の中の臓器に血液がうっ血する(血のめぐりが悪くなることです。)ことも痛みの原因になります。

また卵巣には卵胞という卵子を入れている袋があってそれが排卵期に向かって徐々に大きく成長してゆくのですが、卵巣の周囲に炎症などで癒着があったりして卵胞がうまく発育できないといったことも排卵期の痛みの原因となります。

しかし、排卵期に起きる痛みの原因の多くは排卵痛です。卵胞が2センチくらいの大きさになると破裂してお腹の中に卵子を放出するのが排卵です。
排卵のときに卵巣の表面の膜が破れてお腹の中に出血が起こり血液で内臓を覆う腹膜が刺激されると痛みがでます。血液がお腹の中に流れるととても痛いのです。
排卵痛の強さは排卵に伴う出血の量も関係するのですがいろいろです。軽い痛みもあれば立って歩けないくらいの激痛まであります。

生理と生理の中間期の痛みの原因が排卵痛とは断言できませんが、エコーでお腹の中を観察するなどの検査をすれば痛みの原因が分かります。

大阪 中央区 難波(なんば)の婦人科(レディースクリニック)
星光クリニック 院長 島田 耕一 
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