生理(月経)が予定日を過ぎてもないときは、まず妊娠を考えます。最後の生理が始まった日から1ヶ月くらいしてから尿で妊娠反応を調べます。
妊娠していないのに生理が来ないときは、卵巣から排卵がうまくいっていないことが多くみられます。排卵障害といいます。基礎体温をつけたり、エコーで子宮や卵巣の状態を検査すれば、排卵がうまくいっているかどうかの診断がつきます。排卵障害は、また生理不順の原因にもなります。
排卵障害の原因にはいくつかありますが、一番多い原因は、急に体重が減ったり、精神的なストレスをかかえたり、過激な運動などによるものです。就職して生活環境が変わったといったことでも排卵障害になり生理が異常になるケースもあります。このような原因で排卵障害となっている場合は、ホルモン剤を使って治療すれば比較的治りやすいのですが、中には卵巣機能不全や多のう胞卵巣といって卵巣自体に原因があって生理が異常になっている場合もあります。
生理の量が多いときは、子宮に原因があることも多いです。子宮に筋腫やポリープといった腫瘍があったり、内膜増殖症といって子宮体ガンの手前の状態であることもあります。
とにかく生理に異常を感じたら、原因を正しく診断し、原因に応じた治療を受けることが大切です。
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