生理(月経)の期間が2日以内で終わるというのは正常ではありません。期間が短いときは量も少ないことが多いので、あわせて過少過短月経と言います。
生理(月経)は、子宮の内側にある膜(子宮内膜と言います。)が剥がれて出ることですので、何らかの原因で子宮内膜が厚くならないときや子宮内膜の面積が小さいときには生理の量も少なく期間も短くなります。
子宮内膜は、卵巣からでる女性ホルモンであるエストロゲンによって厚みを増しますので、エストロゲンの量が少ないと子宮内膜も厚くなりません。
卵巣の病気や老化で卵巣の機能が落ちるとエストロゲンが少なくなります。
また、卵巣の女性ホルモンは、脳からでるホルモン(卵巣刺激ホルモンといいます。)によってコントロールされていますが、例えば、進学や就職で生活環境が変わった、ストレスが多かった、ダイエットなどで体重が急に減ったといったことがあれば、卵巣刺激ホルモンが影響を受けて結果としてエストロゲンの量が減って生理の量も減ってしまいます。
子宮のサイズが小さい場合や子宮の中に細菌が感染して炎症が起きたり、人工中絶を受けたといった経験があるときは子宮の内部に癒着が生じて子宮内膜の表面積が少なくなり、その結果、生理の量も少なくなることがあります。
また子宮内膜自体がエストロゲンに対する感受性が鈍くなっているときや子宮内膜が増殖する力が落ちていることなども過少過短月経の原因になります。
低用量ピルを服用すれば、ピルに含まれるゲスターゲンという成分が子宮内膜の増殖を抑制する作用がありますので生理の量も減り生理の期間も短くなります。
過少過短月経であっても初経直後や更年期のときや生理が毎月規則的にあるときは治療が必要でないことが多いのですが、生理が不順であったり女性ホルモンの量が不足しているといったときには治療が必要となります。
治療は原因によりますが、女性ホルモン剤を数ヶ月服用して生理を整えるといった方法をとることが一般的です。
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