生理(月経)と次の生理(月経)の間隔がばらばらで、いつ来るか分からないようなときは、卵巣から卵子がスムーズに排卵していない排卵障害が原因であることが多いです。卵巣の中にある卵胞(卵子を入れている袋のようなもの)が排卵する前にしぼんでしまう(退縮)と、少量の出血がダラダラと続いてなかなか止まらないといった出血になりやすくなります。逆に卵胞が排卵しないままの状態で長くとどまっていると、卵胞の壁からは子宮内膜(剥がれて生理となって出てゆく部分)を厚くするエストロゲンという女性ホルモンが分泌されていますので、子宮内膜がどんどん厚くなり、やがて子宮内膜が根元からでなく、一部がボロボロと剥が落ちるような出血(破綻出血)が起きます。
生理不順(月経不順、不整周期)の原因となる排卵障害はいろいろな原因によって起きます。卵巣や卵巣の働きに関係するホルモンを分泌している脳の一部分に病気が排卵障害の原因である場合もありますが、体重の減少(標準体重の20%以下になると月経に影響が生じます。)や仕事などの精神的なストレスといった病気でないことが原因となっていることの方が多く見られます。就職、転職や引越しで生活環境が変わっただけでもなる方もいます。
病気が原因のときは、その病気の治療を先に行います。ストレス等が原因の場合は、ホルモン剤で数ヶ月間、生理の周期を正しくすれば、その後は規則的な間隔で生理がくるようになる場合が多いです。痩せすぎのときは体重を標準に近づけることが必要です。妊娠を希望しているときは、お薬で排卵を誘発する治療が必要となります。
大阪 中央区 難波(なんば)心斎橋 星光クリニック 婦人科・レディースクリニック
地下鉄なんば駅24番出口より右方向へ徒歩1分
午後7時まで診療受付可能