生理不順(月経不順)

生理と生理の間隔は、25日?38日くらいが正常でまた1週間以内のばらつきなら問題ないのですが、今まで正常な間隔で来ていた生理がなかなか来なくなったり、間隔がばらばらになっていつ来るか分からないといった状態になることがあります。これは排卵がスムーズに行われていないことが原因となっている場合が多いです。排卵障害といいます。ストレス、激しいスポーツや体重が急に減ったといったことがきっかけとなって排卵障害は比較的容易に起きてしまいます。

卵巣からは月に1回のペースで卵子が出るのですが、この排卵のリズムは脳下垂体からでる性腺刺激ホルモンによってコントロールされています。性腺刺激ホルモンは脳の視床下部という部分からでるホルモンによってさらにコントロールされています。この視床下部の性中枢の近くには自律神経の中枢もありますので、ストレス等で自律神経が乱れると性中枢の影響を受けてその結果、生理の周期も乱れてしまうことが多いのです。

1回だけ生理が遅れてあとは正常に戻れば治療は不要なのですが、生理不順が長く続くときは治療が必要となります。生理不順を治療するには、月経周期正常化法といって女性ホルモン剤を使って規則的な生理周期を作ることを3ヶ月から6ヶ月間行います。その後、ホルモン剤を中止するそのリバウンドで正常は生理周期が回復することが多いのです。1クールの治療で正常な周期が戻らない場合は、さらに2クール目の治療を行います。