卵巣から卵子が毎月規則的に排卵しない排卵障害があるときは、生理(月経)もばらばらになる場合が多いです。卵巣から排卵しているかどうかは、基礎体温を測ったり、超音波で子宮や卵巣を見れば比較的簡単に分かります。
排卵障害の原因では、ストレスや急激な体重の減少によって排卵をコントロールしている脳の部分(視床下部といいます。)がうまく働かなくなっていることが最も多く見られます。標準体重より20%近く体重が減ると生理にも影響が出てきます。
この場合の治療としては、ストレスを軽くしたり、体重をできるだけ標準体重に近づけることが大切となります。また、女性ホルモン剤や排卵誘発剤を使って排卵と生理が規則正しくなるようにする治療も行うことが多いです。
排卵障害のその他の原因には、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが高くなっていたり、卵巣の表面の膜が厚くなって排卵しにくくなる多のう胞性卵巣という病気や卵巣の働き自体が落ちてしまっていることもあります。
プロラクチンが高いときは、その原因を調べることが重要になります。ときに他の病気のために使っているお薬のせいでプロラクチンが高くなっていることもあります。
婦人科以外の病気がもとで排卵がうまく行かない場合もあります。例えば、甲状腺という喉のところにある分泌腺からホルモンが多量にでていたり(バセドウ病)、副腎の機能が落ちていたり(アジソン病)、反対に副腎からのホルモンが増加したり(クッシング症候群)、また糖尿病や肝臓の病気などの場合にも排卵障害が起きることがあります。
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