膣の炎症(細菌性膣炎)

膣内に乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)と呼ばれる菌がたくさんいるのが正常な状態ですが、膣内の洗い過ぎやタンポンの抜き忘れなどがきっかけとなって、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などの病原菌が繁殖することがあります。このような病原菌が増えると膣壁が赤くなり、おりもの(帯下)も黄色い膿のような状態となります。細菌性膣炎と言います。

ガルドネレラ菌などによる細菌性膣症がおりものの臭い以外の症状に乏しかったのに対し、細菌性膣炎では膿状のおりものが増えたり、膣の灼熱感や痛みが生じたり、外陰部にもかゆみなどの症状が生じるのが一般的です。

細菌性膣炎ではおりものを採って顕微鏡で見ると白血球が非常に増えているのが観察できます。トリコモナス、クラミジアや淋菌などの性病の場合もおりものの中に白血球が増えるので、白血球の増加があるときは性病のチェックをする必要があります。

治療は、膣内にクロマイなどの抗生物質の錠剤を3?10日間入れます。外陰部にもかゆみなどの症状があるときは炎症止めの軟膏などを塗ります。

 

星光クリニック(大阪なんばレディースクリニック)